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藍をもっと暮らしに!

藍をもっと暮らしに 手ぬぐいや布団カバー、器に石鹸まで。暮らしに役立つ「藍」がたくさん 藍染めは、色の美しさはもとより、染めることで糸が強くなり虫食いを回避する効果があります。江戸時代に木綿糸の量産が可能になると、衣料のほか、手ぬぐい、布団カバー、のれんなど、生活雑貨に幅広く藍染め製品が登場。美しい発色を活用した焼き物や藍墨など、日本文化を彩ってきました。

日用品の藍

昔の人は藍の機能性を上手に暮らしに役立てていました

のれん
古くは、1177 〜1181 年の治承年間に描かれた「粉河寺縁起絵」に、民家の廊下口に藍染めの布を掛けた風景が登場する。家の間仕切りとして利用されていた。営業している証や屋号を示すのれんとしては、色によって業種が区別されていた時代もある。藍染めののれんは、手堅さを身の上とした商家や、虫を寄せ付けない特性があるので呉服屋が好んで使用した。
石材
石碑やお墓、門柱などに、藍を使用して仕上げる技法がある。藍建てした染液を塗布したり、藍の生葉や乾燥葉を水に溶かし加工物を浸し、美しい色と強度を生む。
藍蠟(あいろう)、藍墨
藍の華の色素を凝縮し、乾燥させたもので、棒状にしたものは藍墨。日本を代表する絵画、浮世絵にも使用された。古い藍布に苛性ソーダ水と飴、石灰を加えて煮出して作ることもある。
焼き物
泥藍を釉薬に混ぜて使う手法は、
「有田焼」や「伊万里焼」にもある。
防虫用
乾燥葉やすくもを和紙で包みタンスに入れ、ウールやシルク繊維の保存に使用。防虫効果がある。

四国八十八ヶ所霊場巡りのお遍路さんも飲んでいた藍。身体を清潔に保つ力に着目しました。藍色工房 板東未来さん

阿波藍の産地である徳島県は、四国八十八ヶ所霊場巡りのはじまりの地です。吉野川を渡る時、船頭さんがお遍路さんに、お腹の調子が悪くなったら煎じてゆっくり飲むようにと、もめんの袋に藍葉を入れて手渡したそうです。また、夏バテの時や熱を出した時に藍の種を煎じてお茶にして飲んだり、虫にさされた時に葉をすりつぶして薬代わりにしていたと、地元のご高齢の方にお話をうかがったことがあります。昔の人がよく知っていた藍のすばらしさを、今こそもっと広めたいなと思っています。
「藍色工房」では、実家で栽培する藍の葉のエキスも入れた石けんを手作りしています。藍の持つ清潔を保つ力に注目して、生まれた石けんです。これからも、専門家の方々と手を取り合って、藍の可能性を広げて、藍農家を絶やさないようにと願っています。
「藍色工房」http://aiironet.com/

藍の石けん、藍のふろしき

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