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藍図鑑 見た目がこんなに違うのに、どれも藍?藍の色素を持つ植物は100種以上 藍の色素を含む植物は、世界中に分布しています。マメ科、キツネノマゴ科、アブラナ科、タデ科など、その種類は100 数種以上。葉の形状や色が異なるだけでなく、一年草から多年草、50 〜60㎝の大きさから低木まで、さまざまです。タデ藍以外の藍をご紹介します。

インドアイ マメ科コマツナギ属

木藍(もくらん)とも呼ばれ、紀元前2000 年頃から染料として利用されてきた。原産地はインド。高温多湿のデルタ地帯に生育する。色素量が多いのが特徴で、沈殿法によって簡単に染めることができるため世界中に広まり、他の藍産業が壊滅状態になった。日本ではナンバンコマツナギとして、奄美、沖縄に自生。

リュウキュウアイ キツネノマゴ科

原産地はインドのアッサム地方。メキシコインディオも染色に使用した。泥藍に加工して、沖縄の藍染めに使われる。多年草。

ウォード アブラナ科

原産地は中央アジアで、ユーラシア大陸に広く分布する。ヨーロッパで栽培利用されて、中世時代には一大産業になったが、インドアイの普及で瞬く間に衰退。二年草。

タイセイ アブラナ科

ウォードに近い種類で、ヨーロッパや中国北部をはじめ、日本では北海道のアイヌの藍染めに使われていた。北海道ではエゾアイと呼ばれ、アイヌの藍染めに使われた染料として知られる。二年草。

ヤマアイ トウダイグサ科

日本で古代から染色に利用された。インディゴ成分は含まないので、染め上がりは緑色。多年草。

藍の使い方いろいろ 髪染めとしても利用できる藍

天然の髪染め「ヘナ」には、インドアイ=(木藍)を混合したものがあります。ヘナのみでは髪はオレンジ色に染まりますが、インドアイを混合すると、黒に近い色に染まります。これは、葉に含まれる無色・水溶性の「インディカン」と酵素の働きで、「インディカン」が「インドキル」に変化し「インドキシル」が酵素に触れて、藍色になるためです。発色するまで3 日ほどかかりますが、「インドキシル」の状態でヘナとともに髪にゆっくりと浸透し、髪上で発色します。

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